2025.12.16
12月コラム「ブーメラン」
高齢者にやさしい食事・生活を。
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Medical and nursing care workers
2025.12.16
海老名総合病院 栄養科 清水陽平
皆さんは、好きな映画やドラマはありますか。最近は、月額利用料を払えば、パソコンやスマートフォンでそれらを何回でも、そしていつでもどこででも観ることができる時代になりました。私が小学生の頃には、春休みのたびに友達と一緒にバスに乗って「ドラえもんのび太の〇〇」シリーズを観に映画館へ出かけて行ったものです。
そんな私も実は、月額利用料を払っている一人です。もちろん、映画館にも行きますよ。
ただ、今回のコラムでは、私の好きなドラマの紹介とそのドラマを通じて得られた仕事観についてお話しいたします。
私の好きなドラマは、藤原竜也主演の「リバース」です。ストーリーをここで紹介しきれませんが、ぜひ、このコラムを読まれた方で興味のある方は観てほしいです。藤原竜也演じる主人公が小池徹平演じる親友の死に関与していたことが、最後の最後で解き明かされます。それまで主人公は、親友の死を大学時代を共に過ごした友人ではないかと詮索し、疑い、犯人扱いをするのですが、実は犯人は主人公の藤原竜也であった、というストーリーに私は衝撃をうけました。
そして、このドラマから得られた教訓は、「物事の因果関係において、自らがその原因になりうる可能性がある」ということです。例えば、あなたが何らかの理由により締切時間を超えてオーダーした食事変更が、調理場における作業の煩雑化につながり配膳ミスにつながったとしたら?それに気が付かず、自分以外の他者に原因を求め続けていたとしたら、相手はどのように思うのでしょうか。
私はこのドラマをみてから、常に自分が原因になっていないか、を考えるようにしています。「内省」という表現になると思いますが、私はこれを「ブーメラン」と呼んでいます。結果的に自分自身に返ってくることがある、という意味で。お互いに気持ちよく仕事をしていくための大切な考え方と思っています。