2026.02.03
2月コラム「血液内科病棟における管理栄養士介入の必要性 -食事に対する期待と給食…
高齢者にやさしい食事・生活を。
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Medical and nursing care workers
2026.02.03
海老名総合病院 栄養科 武石桃奈
私は病院管理栄養士として2年目となり、現在は血液内科病棟を担当しています。
血液内科病棟には白血病をはじめとした血液がんの患者さんが多く入院しており、治療の中心は化学療法です。化学療法を継続するためには栄養状態を維持することが重要となりますが、嘔気や便秘、味覚障害、口内炎など、食事摂取量の低下につながる副作用が多く存在します。
朝病棟に行くと、医師や看護師から「〇〇さんが食べられていないから話を聞いてきてほしい」と声をかけられ、業務が始まります。
患者さん一人ひとりの症状や気持ちを聞き取り、本人と相談しながら食事内容を調整します。食事調整を繰り返す中で、その方に合った食事を見つけられた時、「食べられて安心した」「いつも来てくれてありがとう」と言っていただけた時、やりがいを感じます。
一方で、厳しい意見をいただくことも少なくありません。
その背景には、血液内科病棟特有の入院生活の長さがあります。
血液内科病棟では入院期間が長く、何度も抗がん剤治療を行うため、入退院を繰り返す患者が多いです。
また、ADLが比較的保たれている方が多く、1日3回の食事が入院中の大きな楽しみとなっています。
「体重を落とさないためにちゃんと食べなければ」という思いを強く抱きながら入院生活を送っている患者も多く、病院食に対する期待値は高いです。
当院ではセントラルキッチン方式を採用し、ニュークックチルシステムによる食事提供を行っています。
安全性やコスト削減といったメリットがある一方で、個別対応が難しいこと、調理方法が限られること、食事変更に時間を要すること等、課題もあります。
「もっと食事を良くできませんか?」
患者や他職種からの病院食に対する期待と、給食の現状との狭間で悩む日々です。
セントラルキッチン方式は今後も期待される給食体制であり、当院において欠かせない存在です。
その中で患者さんが少しでも食事をとれるように、病院管理栄養士として何ができるのか。
この体制と共存しながらできる工夫を、これからも模索していきたいと思います。