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学会での分類に相当するトロミナール、トロミナールPlusの使用量

2023.06.13

  • 研究

目的

弊社とろみ調整食品であるトロミナールとトロミナールPlusを加えた飲料の粘度を測定した。そして「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013のとろみの分類」(学会分類2013(とろみ))で示されたとろみ付き液体の3段階のとろみに分類するために必要となる、弊社とろみ調整食品の使用量を求めた。

方法

各とろみ調整食品を20°Cに調整した各飲料に溶解した。溶解後、20°C環境下で1時間静置し粘度測定を行った。粘度測定はコーンプレート型回転式粘度計を使用し、ずり速度50 s-1における1分後の粘度測定値を測定結果とした。なお、学会分類2013(とろみ)の分類基準となる粘度を下記表1に示す。

表1.学会分類2013(とろみ)の基準粘度

とろみの強さ薄いとろみ中間のとろみ濃いとろみ
粘度(mPa・s)50~150150~300300~500

結果とまとめ

各飲料を学会分類2013(とろみ)の3段階のとろみに分類するために必要となる。各とろみ調整食品の使用量を下記表に示す。この学会分類2013(とろみ)では「この表に該当しない、薄すぎるとろみや、濃すぎるとろみは推奨できない」とされている。そのため、この表を参考に患者様に適したとろみの調節が望ましいと考える。

表.学会分類2013に対応するために必要なトロミナールおよびトロミナールPlusの使用量

飲料の種類学会分類2013(とろみ)学会分類2013(とろみ)学会分類2013(とろみ)
飲料の種類薄いとろみ
(50―150 mPa・s)
中間のとろみ
(150―300 mPa・s)
濃いとろみ
(300―500 mPa・s)
緑茶0.6―1.51.5―2.62.6―3.7
アイソトニック飲料0.6―1.41.4―2.42.4―3.5
オレンジジュース0.4―1.11.1―1.91.9―2.9
味噌汁0.5―1.21.2―2.02.0―3.0
牛乳0.6―1.31.3―2.22.2―3.1
濃厚流動食0.4―0.90.9―1.51.5―2.0
トロミナールの使用量(単位%)

飲料の種類学会分類2013(とろみ)学会分類2013(とろみ)学会分類2013(とろみ)
飲料の種類薄いとろみ
(50―150 mPa・s)
中間のとろみ
(150―300 mPa・s)
濃いとろみ
(300―500 mPa・s)
緑茶0.3―0.80.8―1.41.4―2.1
アイソトニック飲料0.3―0.80.8―1.41.4―2.0
オレンジジュース0.2―0.60.6―1.11.1―1.6
味噌汁0.3―0.70.7―1.21.2―1.7
牛乳0.4―0.80.8―1.31.3―1.8
濃厚流動食0.3―0.60.6―0.90.9―1.3
トロミナールの使用量(単位%)

 

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