2024.11.21
コラム
医療従事者向け 11月コラム「嚥下ってどう診てる?嚥下評価フローチャートの導入」
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Information / Column
2023.06.13
弊社とろみ調整食品であるトロミナールとトロミナールPlusを加えた飲料の粘度を測定した。そして「日本摂食・嚥下リハビリテーション学会嚥下調整食分類2013のとろみの分類」(学会分類2013(とろみ))で示されたとろみ付き液体の3段階のとろみに分類するために必要となる、弊社とろみ調整食品の使用量を求めた。
各とろみ調整食品を20°Cに調整した各飲料に溶解した。溶解後、20°C環境下で1時間静置し粘度測定を行った。粘度測定はコーンプレート型回転式粘度計を使用し、ずり速度50 s-1における1分後の粘度測定値を測定結果とした。なお、学会分類2013(とろみ)の分類基準となる粘度を下記表1に示す。
表1.学会分類2013(とろみ)の基準粘度
とろみの強さ | 薄いとろみ | 中間のとろみ | 濃いとろみ |
粘度(mPa・s) | 50~150 | 150~300 | 300~500 |
各飲料を学会分類2013(とろみ)の3段階のとろみに分類するために必要となる。各とろみ調整食品の使用量を下記表に示す。この学会分類2013(とろみ)では「この表に該当しない、薄すぎるとろみや、濃すぎるとろみは推奨できない」とされている。そのため、この表を参考に患者様に適したとろみの調節が望ましいと考える。
表.学会分類2013に対応するために必要なトロミナールおよびトロミナールPlusの使用量
飲料の種類 | 学会分類2013(とろみ) | 学会分類2013(とろみ) | 学会分類2013(とろみ) |
飲料の種類 | 薄いとろみ (50―150 mPa・s) | 中間のとろみ (150―300 mPa・s) | 濃いとろみ (300―500 mPa・s) |
緑茶 | 0.6―1.5 | 1.5―2.6 | 2.6―3.7 |
アイソトニック飲料 | 0.6―1.4 | 1.4―2.4 | 2.4―3.5 |
オレンジジュース | 0.4―1.1 | 1.1―1.9 | 1.9―2.9 |
味噌汁 | 0.5―1.2 | 1.2―2.0 | 2.0―3.0 |
牛乳 | 0.6―1.3 | 1.3―2.2 | 2.2―3.1 |
濃厚流動食 | 0.4―0.9 | 0.9―1.5 | 1.5―2.0 |
飲料の種類 | 学会分類2013(とろみ) | 学会分類2013(とろみ) | 学会分類2013(とろみ) |
飲料の種類 | 薄いとろみ (50―150 mPa・s) | 中間のとろみ (150―300 mPa・s) | 濃いとろみ (300―500 mPa・s) |
緑茶 | 0.3―0.8 | 0.8―1.4 | 1.4―2.1 |
アイソトニック飲料 | 0.3―0.8 | 0.8―1.4 | 1.4―2.0 |
オレンジジュース | 0.2―0.6 | 0.6―1.1 | 1.1―1.6 |
味噌汁 | 0.3―0.7 | 0.7―1.2 | 1.2―1.7 |
牛乳 | 0.4―0.8 | 0.8―1.3 | 1.3―1.8 |
濃厚流動食 | 0.3―0.6 | 0.6―0.9 | 0.9―1.3 |
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