東京医科大学病院　
栄養管理科　末川　あみ

　社会人3年目は、次のステージやキャリアアップに対して不安を感じやすい時期です。特に、管理栄養士として今後どの分野に特化するか、もしくは新しい領域に挑戦すべきかという悩みは、多くの人が抱える課題です。
　病院管理栄養士の中でも、消化器疾患、呼吸器疾患、集中領域など特定の分野に絞るべきか、あるいは幅広く学ぶべきかで、キャリアの方向性は大きく変わります。
　私自身も入職してから約2年半、呼吸器内科病棟に配属され、日々経験を積んできました。しかし、最近では元々興味を持っていた消化器疾患に転身するか、引き続き呼吸器疾患を深めるべきかで悩んでいます。

　こうしたキャリアの転機にこそ、私は「ロールモデル」を設定することが重要だと考えています。ロールモデルとは、自分が目指す理想の姿やキャリアを体現している人物のことです。彼らは、私たちが将来どのような姿になりたいかを具体的にイメージする助けとなり、キャリアの停滞感を打破するきっかけを与えてくれる存在です。
　たとえば、同じ分野で活躍している先輩や、他の職種でも多くの人に影響を与えている人物をロールモデルにすることで、自分のキャリアの道筋が明確になり、モチベーションの維持が容易になると言われています。

　私がロールモデルにしている先輩は…

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